ねんきん特別便

ねんきん特別便

ねんきん特別便は年金記録の持ち主を探すことが目的です。加入者一人ひとりが自覚を持ってしっかりと確認する必要があります。

 

ねんきん特別便という、過去に遡って国民が納めた保険料の確認をするといった意味合いで平成19年12月から社会保険庁が行っていることを開設したいと思います。

 

ねんきん特別便とは、平成19年12月から平成20年3月までのものは「国が調べた宙に浮いた年金の中で、あなたの年金である可能性が高いものが見つかりましたよ」という注意喚起のための通知です。

 

平成20年4月から10月までのねんきん特別便は「該当しそうな宙に浮いた年金はありませんでしたが、念のため確認して下さい」という意味合いのものです。

 

すでに年金を受給している人と、年金の現役加入者全員に、1人1回に限り送付されます。宙に浮いた年金記録・該当者不明の5000万件のうち基礎年金番号と結びつく可能性が高い人だけではなく、可能性が低い人に対しても、ねんきん特別便が送付されることになっています。

 

現在、送られているのは、コンピューター上で記録を照合する名寄せ作業で所有者が特定できそうな約1100万件の記録の持ち主と見られる加入者と受給者です。

 

ねんきん特別便は年金記録の持ち主を探すことが目的ですが、年金の種類や加入期間などが書かれていますので自分の年金記録を守るためにも、これを機会にしっかりと確認する必要があります。

 

注意したいのは、記録漏れがある人の特別便にも、漏れていた記録そのものは記載されていないことです。名寄せは氏名、性別、生年月日が一致するかどうかを調べますが、一つの記録が複数の人に該当する場合があるほか、別人がその人になりすまして自分の記録に結びつけてしまう恐れもあるためです。

 

まず年金記録が結びつくと思われる場合には「確認はがき」「年金加入記録照会票」が同封されますので、加入記録に訂正がない場合には、「確認はがき」を社会保険業務センターに返送し、加入記録に訂正がある人は「年金加入記録照会票」に事業所名・加入期間・年金手帳の記号番号等を記入の上、社会保険業務センターに返送します。

 

年金記録が結びつかないと思われる場合には「確認はがき」「年金加入記録照会票」は同封されませんが、合点のいかない点があれば「ねんきん特別便専用ダイヤル」に電話して相談することや、社会保険事務所・年金相談センター・巡回相談を活用するなどの対応は必要です。

 

年金に対して本当に支払ってくれるのかどうか不安に感じている方も多いかと思います。過去の社会保険庁の度重なる不祥事に対して憤りを禁じえない方もいるでしょう。収めた保険料をでたらめに使いたい放題使ってきたわけですから混乱するのは当然ですね。そこで「ねんきん特別便」というものが始まったわけです。